地震のこと

こんにちは、アミンです。

皆さん、ニュースで既にご存じだと思いますが、モロッコで2023年9月8日夜11時11分にマグニチュード7.2の地震が発生しました。震源地はマラケシュの近くのアトラス山脈です。

私の住むフェズの街はマラケシュから550キロほど離れていますが、それでも揺れを感じて外へ逃げました。
生まれて初めての経験です。たくさんの人が外に避難していました。

そしてたくさんの友達と連絡を取り合っていたら、モロッコ全土で地震が起きたことがわかってきた。
特にマラケシュが大変で、スーパーとかカフェから逃げる動画がたくさん送られてきた。

幸い、私の友達や親せきはみんな無事でした。

フェズはそのあとは何も起きなかったのですが、みんな怖くて全然帰ろうとしないので夜中3時頃に眠くて眠くて家に帰りました。2日間かけて一日中ユダヤ人のお客さんを案内した後でとても疲れていた日だったから怖さよりも眠気が勝ってしまった。
次の日、車を運転していたら家の中に入るのが怖くて外で寝てる人がたくさんいました。

9月10日時点で私のところに入ってきているマラケシュの被害状況
・旧市街のユダヤ人街にある一部の家とモスクが壊れています。
・フナ広場には夜になると家にいるのが怖い人たちが集まってきます。※昼間は家に帰っているそうです。
・電気や水道は問題なく使えるそうです。
・新市街は少し壁がひび割れたりしている建物もありますが、基本的には無事なところが多いです。

そして、マラケシュではありませんが、アイト・ベン・ハットゥという世界遺産の街は、被害があったと聞いています。
また情報が入ってきたらお伝えします。

こちらはアトラス山脈の方にある村の写真です。
上が地震前、下が地震後。モスクしかなくなってしまいました。

山の方にいくと、泥の壁やヤシの葉の天井で作られた家がたくさんあります。そういう家は全部壊れてしまいました。
モロッコでも耐震の建物が建つようになりましたがそれは大きい都市だけで、小さな街や村、ちょっと不便なところにはまだまだ強い建物はありません。

家が壊れて家族を失った人たちの悲しい動画も見ました。ホントに辛くて私も泣きました。

でもモロッコ人はすぐに人のために動くので地震のあった次の朝には、献血のために長い列が出来ました。
サッカーのモロッコ代表も試合が中止になりましたが、みんな献血していました。
そして今日はモロッコ全土のモスクで亡くなられた方のためのお祈りが捧げられました。

私たちが出来ることは限られますが、私の国のためにできることはやっていきたいと思います。

皆さん、もしかしたらモロッコにくるのが怖くなってしまったかもしれませんが、大丈夫な街がほとんどです。
モロッコ人はみんな前向きで明日に向けて動き出していますのでそんな明るいモロッコに来てもらえるととても嬉しいです。

ではまた👋

×ご連絡はこちらへ